’12.09.07
昨年の主力がほぼ全員残留した鹿島ディアーズは初戦で日本ユニシスブルズに59-0と圧勝して順調なスタートを切った。RB丸田泰裕は20回のボールキャリーで178ヤード、4TDの活躍で好調なオフェンスを牽引した。ディフェンスも日本ユニシスから2本のインターセプトを奪い、トータルオフェンスをわずか82ヤードに抑えて順調な仕上がりを見せた。
他方のブルザイズ東京は明治安田パイレーツと対戦した第一節で第4Qに2本のTDを奪う粘り強さを見せたものの14-38と敗れた。
対照的な今季の滑り出しとなった両チームの対戦は鹿島のランオフェンス対ブルザイズのランディフェンスという構図が見どころとなりそうだ。
鹿島は日本ユニシス戦でランだけで274ヤードと地上戦で圧倒的な強さを見せた。OLはサイズと巧みなブロッキングテクニックでランナーの走路を大きく開けることに成功した。丸田だけでなく岩倉慶成(10回、48ヤード)と伊藤義隆(7回、37ヤード)もコンスタントな数字を残せたのはOLがスクリメージラインをコントロールしている証拠だ。
対するブルザイズは明治安田のランを31回で55ヤード(平均1.8ヤード)に抑えた。1キャリーで許した距離の最長は木村亮と広野広大に許した9ヤードのみで、ランによるビッグプレイを防いだ。
試合はランニングダウンがカギを握るだろう。ブルザイズディフェンスが鹿島のランプレイをショートゲインにとどめ、サードダウンで6ヤード以上の距離を残すことができれば鹿島の攻撃力をそぐことが可能だ。逆に鹿島がランのみでファーストダウンを重ねるようであれば攻撃時間を使いながら得点を積み上げる展開になる。(生沢 浩)